プラスチックの種類について
プラスチックというのは非常に多くの種類があり、それぞれ異なる性質を持っています。
これらの多種多様な性質を活かして、様々な用途で使用されています。
今回は、このプラスチックの種類について解説します。
目次
プラスチックの種類
プラスチックの種類を大別すると、「熱可塑性プラスチック」と「熱硬化性プラスチック」の2種類に分けられます。
熱可塑性プラスチックというのは、加熱すると溶けて柔らかくなり、冷却すると固まります。一度固まったものを過熱すると再び溶融するため、再利用が可能です。
熱硬化性プラスチックというのは、加熱すると溶けて柔らかくなり、さらに加熱すると固まります。一度硬化したものは再び過熱しても溶けません。そのため、基本的に再利用はできません。
熱可塑性プラスチックに関しては、さらに汎用プラスチック・汎用エンジニアリングプラスチック・スーパーエンジニアリングプラスチック、結晶性・非晶性といった分類ができます。
結晶性のプラスチックは、分子が規則的に並んだ部分と、不規則に並んだ部分が混在するために密度差から光が乱反射をおこして不透明になる場合が一般的です。
一方、非晶性のプラスチックは、光がそのまま通過するため透明なプラスチックになります。
プラスチックの分類表
下記図のように分類されます。
主なプラスチックの略号と名称
PE・・・・・ポリエチレン
PP・・・・・ポリプロピレン
PS・・・・ポリスチレン
PMMA・・・メタクリル樹脂（アクリル）
PVC・・・・ポリ塩化ビニル
ABS・・・・アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
PET・・・・ポリエチレンテレフタレート
PA・・・・・ポリアミド
POM・・・・ポリアセタール
PC・・・・・ポリカーボネート
m-PPE・・・変性ポリフェニレンエーテル
PBT・・・・ポリブチレンテレフタレート
PSU・・・・ポリサルホン
PES・・・・ポリエーテルサルホン
PAR・・・・ポリアリレート
PAI・・・・ポリアミドイミド
PEI・・・・ポリエーテルイミド
PPS・・・・ポリフェニレンサルファイド
PEEK・・・ポリエーテルエーテルケトン
LCP・・・・液晶ポリマー
FR・・・・・フッ素樹脂
