スプリングで支持された円錐状の弁を金型に埋め込み、溶融樹脂がこの弁上に到達するまでのあいだ排気路とする方式。
<ポーラスメタル方式>
空孔のある焼結金属を入子として金型に埋め込んで、排気路とする方式。
ガスベントの深さは空気またはガスのみを排気して、バリを許容限度以内とする寸法でなければなりません。
樹脂の溶融粘度によってバリの出やすさが変わるため、使用する樹脂によってガスベント深さも異なります。
ガスベントの位置は、キャビティの最終充填部やその周辺に設けるのが基本です。
それ以外には、ランナーの末端やリブに設ける場合もあります。
ガスの発生しやすい樹脂を使用すると、ガスベントにガスヤニが溜まって排気が悪くなる場合があるので、定期的に金型をメンテナンスしてガスヤニを取り除くことも重要です。